ハイマツ帯下限の 気温について言えば,そ もそもそれがある程度の 幅を持つこと自体が問題であり,ハイマツ帯の成 立機構もこの点を手がかりとして論議されてき た。すなわち,森 林帯と競合した場合消滅してし まうはずのハイマツ帯が,実 際には森林帯のハイマツ群落の生態と日本の高山帯の位置づけ 沖 津 進* Iは じめに 日本山岳の植生垂直分布を論ずるとき,山 岳上部 で著しい発達をみせるハイマツ(Pinus pumila Re ge1)群落の出現をもって高山帯のはじ標高1,300m前後までは針葉樹林及び上部針広交林で、それより上部はダケカンバ林からハイマツ帯へと続いている。旭岳の1,800m以上は、生成の新しい火山である関係で、一般に植生の発達は貧弱である。 8 ポンクワウンナイ川流域 1,338 〃 上川郡美瑛町
森林限界の上に 山の旅社 ガイドの日記 豊橋木戸